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    • 2016.04.04 Monday
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    Final        7月 7日

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       まぶしく輝く 星々たちが どこからともなく集まり

       アルタイル星と ベーガ星の間を 埋めていった

       それは まるで川のようでもあり 星と星の間にかかる 橋のようでもあった



       やがて ベーガの星から 馬車に乗った エプシロン王女の姿が 見えた

       王女の隣には ヤークルが介添として 彼女を支えているようだ

       星々たちは 馬車が揺れぬよう 次々と位置を変え

       その間を つめていった



       アルタイルでは 神々しいばかりに 輝く 光の馬車を

       エイルと 王であるオリビエ そして キミ子が待っていた

       今まさに アルタイルに 降り立たんとする時

       星々たちが 光の波となり 馬車を 

       ゆるやかに 聖地へと 送り込んだ



       エイルは 馬車に近づくと ヤークルを ねぎらった

       ヤークルは まだ 王女が 歩けない事を 告げた

       エイルは 王であるオリビエを 呼び寄せた

       キミ子も その後を ついた



       「エプシロン王女よ オリビエは 法廷において 王として認められた」

       エイルは オリビエの肩を 引き寄せると

       並んで見せた 王女はふたりに 笑みを送った

       その瞬間 王女の表情が こわばった



       「おお そなたは・・・ そなたは 名は・・・ 名は なんと申す」

       王女は 震えるような声で キミ子に語りかけた

       「私は 織部・・・ 織部キミ子と 申します」

       一歩 踏み出し キミ子は答えた

       「ああ ・・・・」

       エプシロンは 空を見上げた

       そして その場に 立ち上がったのだ



       あわてて ヤークルが王女を 支えようとしたが

       すでに 王女は一歩 踏み出し

       差し出す手を エイルが取り

       その体を 受けとめた 一年ぶりの 抱擁である



       「だいじょうぶなのか?」

       エイルが尋ねた 王女は 王の前で 一礼をすると

       キミ子の肩に 両手をのせた

       「わたくしの名は 織部キエ あなたの曾祖母です」

       そう言うと エプシロンは キミ子を抱きしめた



       ふたりの周りに 光が集まったかのように 輝きだした

       今度は オリビエのもとへ行き 強く 抱きしめた

       「オリビエよ 母のために よくぞ 王の使命を果たしました」

       再び あたりは輝きを 増した



       最後に 王であるオリビエが キミ子の前に 立った

       「キミ子さん 私の王女と なってください!」

       キミ子は 力強く うなずいた

       そして ふたりは 強く 強く 抱きしめあった

       あたりの輝きが やがて オリエントの星の輝きとなった

       こうして オリビエと キミ子は

       年に一度 7月7日に 出会う事が出来るのである



       愛の深さは 時の長さで 測る事は出来ない

       たとえ 一日でも その愛の深さは 永遠に通じるのである ・・・・



          米 ご愛読ありがとうございます!
            
             毎年 7月7日に オリビエとキミ子の出会いを 
                        
                              思い出していただけたら 幸いです    




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      No.10        母の願い

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         静寂な 静けさの中に

         時の移り変わりも 風の変化も

         ましてや 我が身の疲れなど 知るよしもなかった

         オリビエは ひたすら 祈り続けた



         朝日が 辺りを包み込むように

         やがて 「ヤークル」の呪文も 終焉を遂げた

         不思議な事に オリビエの心も 落ち着いていた



         すると 王女が自らの手で 顔にかけられた 布を取り

         「おお 我がふるさと 佐織縞・・・・」

         その呟きは まるで新しく生まれ変わったかのようだ



         「王女さま ご機嫌はいかがですか?」

         オリビエが 声をかけた

         「・・・・・・・・」

         彼女は 無言のまま その瞳は 彼の全身にそそがれた

         「ああ エイル・・・・」

         彼女にも 彼の赤い糸が見えた



         エプシロン王女の記憶は まだ あいまいだ

         「エイル王・・・・」

         オリビエを 王と間違えている

         「母上 私です オリビエです」

         彼は 王女のその手を 握った



         母は 目覚めた

         「ああ オ・リ・ビ・エ ・・・ 我が王子」

         閉じた目からは 一筋の水滴が 落ちた

         「王女様 ・・・・・」

         オリビエは もう一度 強く握り返した



         「ヤークル エイル王に 王女の記憶が戻った事を 伝えよ!」

         「わかりました」

         そう言うが早いか ヤークルは部屋を出た



         王女は 大きく 息をついた

         「王子 オリビエよ その赤い糸は・・・・」

         母の言葉を さえぎった

         「私が 自分の手で 結びました」

         彼の言葉には 迷いはなかった



         母は 何度も 何度も 王子の手を さすった

         「自分で 選んだのですね」

         オリビエは 黙って うなずいた

         「これからは 厳しい道が 待ってます・・・しかし それは 王も通った道」

         彼は 王女の 一言一句を 胸に刻んだ

         「私は あなたの 選んだ道を 信じています」

         オリビエは 深く 頭を下げた



         「王子様 王子様!」

         ヤークルが あわてる様に 駆け込んできた

         「エイル王様が すぐに アルタイルに戻るようにと!」

         「わかった!」

         オリビエの顔は 険しくなった

         「王女様 行って参ります!」

         王女は 深く うなずき 目を閉じた

         心の中で 我が息子の無事を 祈るばかりである 




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        No.9        帰還

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           ざわめく星の揺れは この先に起こる

           波乱の前兆か はたまた 祝福の歌声となるのか

           オリビエ自身にも 想像がつかない

           ただ 自分の信じる道を 貫く覚悟は 出来ていた



           彼は 真っ先に 王である 「エイル」のもとへ 赴いた

           「ご苦労であった オリビエ」

           王は オリビエを ねぎらうと共に 2人の様子から

           すべてを理解した もちろん 王にも 「金粉を刷り込んだ赤い糸」が 見える

           「オリビエ まずは 母を救うのじゃ」

           「はい すぐに ベーガの母のもとへ 行って参ります」

           「うむ 後の話は それからじぁ・・・ 」



           オリビエは ペンダントに 「ベーガ」と打ち込むと

           キミ子を オリエントに残し 風となった



           ベーガでは オリビエの帰還を 今か今かと

           待ち構えていた エプシロン王女は

           意識は 戻ったものの 記憶喪失となってしまった

           医療の星の精である 「ヤークル」 によれば

           王女が 過去に 一番深くかかわた物を

           手にすれば 記憶が戻るという

           「回想法」 が 必要なのだ



           オリビエは 「ベーガ」に着くと

           王女の寝室に 通された

           「王女様 ただいま 戻りました」

           「・・・・・・・・」

           返答は なかった 彼の顔も わからないようだ

           ヤークルは 言った

           「王子 例のものは 見つかりましたか?」

           オリビエは 我に返ったように

           ポケットから 一枚の布を ヤークルに手渡した



           ヤークルは その布を 王女の目の前に 出した

           エプシロン王女の顔は 無表情のままだ

           次に 王女の顔に その布を かぶせた

           「王女様 そのまま両手を 胸で組んで下さい」

           ヤークルは諭した

           そして 右手を 王女の顔の前に かざすと

           何やら 呪文を 唱え出した



           オリビエには すべてが 初めての光景だった

           神聖な空気に 包まれる中

           彼も 目を閉じ 母の回復を 祈った  





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          No.8      約束

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             大きな門を 飛び越えて

             オリビエは 奥の部屋へと 駆け込んだ

             「だれ?」

             キミ子の声だ 

             「オリビエです」

             「・・・・・・・・・」

             「あの・・・ お願いが あるんです」

             しばらくの間 沈黙の風が 流れた



             「ぼくの・・・ ぼくと一緒に ついて来てほしいんだ!」

             彼は 勇気を 振り絞った

             「どこへ?」

             彼女には 突然すぎた

             「遠い星・・・ 母を助けないといけない ぼくには きみが必要なんだ!」
             
             彼女は つえを使いながら

             彼の 目の前に来た



             「私には お世話になった 父と母が いるの」

             彼女の声は 震えていた

             オリビエは 彼女の肩に 両手を乗せた

             自然に 倒れかかるように 二人は 抱き合った


             
             どれだけの 時が 過ぎただろう

             いや 止まっていたのかも知れない

             二人は ピクリとも 動かない

             
             
             「ぼくは 必ず きみを 幸せにする」

             彼が 耳元で ささやいた

             彼女は 黙って うなずいた



             そのまま 彼女の肩を 抱くようにして

             オリビエは キミ子の父のもとへ 歩き出した

             一歩一歩 着実な 歩み



             となりの部屋に 父はいた

             オリビエは 父の前に ひざまずくと

             「お父さん ぼくに キミ子さんを ください!」

             部屋中に 凛とした声が 響いた



             父は笑顔で 何度も何度も うなずくと

             手を 叩いた

             無言の祝福に オリビエも 返す言葉がなかった



             オリビエは ポケットから 金粉のついた

             赤い糸を 取り出すと

             自分と キミ子の 右足を 結んだ



             ペンダントの色は 「赤」 に 変わっていた

             彼は 「オリエント星」 と 打ち込むと

             キミ子の手を しっかりと 握りしめた



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            No.7       金の糸

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               すでに 日は 傾いていた

               老婆に お礼を言うと

               オリビエと 女性は

               小さな小屋を 後にした



               帰り道 無言の時が 流れた

               このまま ペンダントに 「オリエント」と

               打ち込めば いい

               彼は 手のしびれを 感じた

               頭の中を ひとつの想いが

               占領していく



               「あの… お願いが あるんです」

               彼は 口をきった 

               「何かね?」

               女性は 微笑んだ

               「彼女を・・・ キミ子さんを・・・ 連れてきたいんです」

               胸の高鳴りが オリビエの体と ひとつになった



               しばらくの間 沈黙が つづいた

               それでも ふたりの 足取りは かわらない

               とうぜん女性は 足を止めた

               「キミ子は 天から授かった子じゃ・・・」

               ぽつりと つぶやいた



               オリビエは その言葉に 決意を固めた

               「ごめんなさい」

               彼は そういうと 彼女の前に しゃがみ

               足首に着いた 「金の糸」を 数回 こすった

               彼は 手に溜まった 金粉を

               一本の 「赤い糸」に 刷り込んだ



               彼は ペンダントに

               「キミ子」と 打ち込んだ

               そして 一陣の風となり

               その場を 立ち去った



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              No.6      星の掟

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                 少し日も 傾きかけ 風に冷たさを 感じた

                 オリビエは 初老の女性と

                 かなりの山道を 下った

                 「寒くは ないかえ?」 振り向きなが 女性は言った

                 「い、いえ、だいじょうぶ・・・で、す。」

                 彼には 今の問いよりも

                 キミ子のことで 頭が一杯になっていた

                 あの 温もり あの やわらかな肌

                 彼女のために できる事は・・・



                 どれだけ 歩いただろう

                 途方もない 時間が 過ぎ去ったように 思えた

                 もちろん オリエントの星の時間から すれば

                 もう ひと月近くに なるはずだ



                 一軒の小さな 小屋のような 家の前で

                 女性は 立ち止まった

                 「ちょっと まってりゃあ」

                 女性はひとり ドアを開け

                 中へと 入っていった



                 ひとり 残された オリビエ

                  星の王 「エイル」の言葉が よみがえった

                 「いいか 王子 我らアルタイルの 星の精は

                 人々の 絆をつなぐ 役目がある

                 だが 「星の精」の絆は 王にしか 

                 つなぐことが できない それが「掟」 である」



                 「オリビエさん オリビエさん」

                 彼は 「ハッ」と 我に返った 小屋から声がする

                 彼は 恐る恐る ドアを開けると

                 中へ 入って行った



                 薄暗い 部屋の中に 案内の女性と

                 かなり高齢と思える 老婆が 話をしていた

                 「このひとなら 今も 織っとるそうな」

                 老婆は いかにも優しそうな 笑顔で

                 オリビエを 見ていた

                 「佐織縞という 織物をご存知ですか?」

                 彼は 単刀直入に 聞いた

                 老婆は 黙って 奥の部屋へと 歩き出した



                 案内の女性に着いて オリビエも 奥へと入った

                 そこには どこか懐かしい 昔見たことのある

                 手織りの 「機織り機」が あった

                 老婆は 黙って ひとつ布地を 渡した

                 「そうだ!これだ」

                 オリビエは 思わず 声を上げた



                 彼は 案内の女性と 老婆に お礼を言った

                 「この佐織縞の布地で 母を助けることが できるのです!」

                 オリビエは すぐにでも オリエントの星に 

                 帰りたかった しかし・・・

                 しかし 彼には どうしても

                 「キミ子」の事が 気にかかった 






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                No.5      盲目の少女

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                   この古い建物には 何か懐かしい 匂いがした

                   遠い昔の 思い出のようだ

                   いつの間にか ピアノの音は 聞こえなかった



                   「すいません この辺りで 織物を織っている人は いませんか?」

                   オリビエは 我に返ったように 尋ねた

                   ふたりは 顔を見合わせていたが 初老の女性が 話し出した

                   「もう ここでは 織物では 食うてけん」

                   「・・・・・・・・」

                   「みいんな やめてしもた わたしらも」

                   さびしそうな 声だった

                   「だれも 織物を 織れる人はいませんか?」

                   彼は 必死だった



                   「そうじゃな もう少し 下の方まで行くと おるげな」

                   「教えて下さい ぼく 会いに行きます」

                   オリビエはすぐに 立ち上がった



                   「お母様 だれか いるんですか?」

                   後ろから声がした

                   「おや キミ子 めずらしいじゃないか ピアノ弾いたと思ったら 部屋も出たかえ」

                   彼は 黙って彼女を見た

                   自然に 右足に目が行った

                   「何もない」 そう彼女には 赤い糸が なかった



                   「この子は 目が見えんのじゃ それに父親も母親も おらあん」

                   女性は 憐れむ顔をした

                   次の瞬間 少女が杖を突いて 踏み出そうとして 倒れかかった

                   「だいじょうぶ!」

                   とっさに オリビエが 彼女を抱きかかえる 格好になった

                   彼女の体は 軽くやわらかだったが みるみるうちに

                   オリビエは 自分の体が あつく燃え上がるように 思えた




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                  No.4       星の精 オリビエ

                  0

                      川風が気持ちよく しばらく

                     身体を 任せていた しかし 彼には 時間がない

                     ペンダントに 「佐織」を インプットすると

                     オリビエは 目を閉じ 強く念じた



                     大きな門の 家の前についた   

                     門の向こう側に いくつもの三角の屋根がみえる

                     門は開いていた

                     「こんにちは!」 彼は奥に向かって 声をかけた

                     「・・・・・・・」 返答はない



                     オリビエは 星の精である

                     目を閉じ 耳を澄ました 確かに感じる

                     生命の鼓動だ



                     「どなたですか?」 後ろから 声がした

                     初老の女性だ 

                     「オリビエです」

                     「オリビエさん?」

                     少し間が開いたが 女性はにっこり笑った

                     「中へ どうぞ」



                     女性の後をついて 彼も歩いた

                     やがて 家の奥へと 通された

                     「おじいさん、おじいさん!」

                     奥から男が 現れた どうも 耳が遠いらしい



                     オリビエは 家の座敷に 通されると その男の隣に座った

                     「お茶を 入れてくるわ」

                     女性は 立ちあがった 彼の目は すぐに彼女の右足へといった

                     そこには しッかりと結ばれた 「赤い糸」 が見えた

                     もちろん相手は となりにいる おじいさんである

                     すでに ゴールドに輝き始めている



                     星の精には 2人が長きにわたり

                     仲良く 暮らしてきたことが 手に取るようにわかった

                     オリエントの星では この糸のことを 「金糸」と呼んでいた
                                                    



                     しばらくすると どこからか素敵な音色が聞こえてきた

                     オリエントでは 聞かない音色だ     




                     「お茶ですよ どうぞ」 女性が戻ってきた

                     「この音色は なんと言いますか?」

                     「ピアノよ まあ 珍しいはねぇ キミ子が弾くなんて」

                     「キミ子って?」 彼は 気になった

                     「わたし達の娘よ」



                     その音色は途切れることが なかった

                     春のそよ風のように また 夏の日差しのごとく 強く

                     秋の木枯らしをせつなく 想わせ 冬のきびしさを知るかのように 心にひびいた



                     オリビエは その音色に 心を奪はれた

                     それはまた 彼に起こる 試練への 前ぶれでもあった




                     


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                    No.3        母の故郷 (ふるさと)

                    0

                       星の精は タイムスリップができる

                       ただし そこまでの精度はなく いくつかの

                       「キーワード」を インプットするのだ

                       オリビエは 「織物」「川」「砂浜」と

                       打ち込んだ

                       すぐに 彼の体は 地球にと降り立った



                       オリエント王から渡された 「星王のペンダント」には

                       このタイムスリップのシステムと 織人(おりびと)としての

                       誓約が刻まれていた オリエント星には 幾万人という

                       織人たちがいた それぞれが 勝手に 赤い糸をむすめば

                       混乱のもとだ ペンダントには 色がある

                       赤色のみ 「結びの作業」ができるのだ



                       彼は 取りあえず 川の堤防らしき所に 立ち

                       あたりを見渡した 家並みは見えない

                       すると 堤防の下で カップルらしき男女が 見えた

                       オリビエは 地球モードの服装に チェンジした



                       彼は 2人の方へと向かったが

                       近づくにつれ 険悪なムードを 感じとった

                       「あのー、すいません」 恐る恐る声をかけた

                       「なんだぁ!てめぇは!」

                       「ちょっと、道を・・・」

                       「うるせ!すっこんでろ!」 言うが早いか 彼を突き飛ばした

                       「いててっ」 腰をさすりながら オリビエは

                       その男の右足に 目をやった

                       一目でわかった その男の足には

                       赤い糸が 絡み付いていた

                       彼女を見ると 泣いている



                       オリビエは ペンダントを見た 「赤」

                       どの糸を残すかは 彼が判断しなくてはいけない

                       彼女の糸を 解放しよう

                       彼は気がつかれないように 彼女の糸を 彼から外した



                       どれだけ過ぎただろう 男は捨て台詞を残すと

                       どこかへ行ってしまった

                       「もう 大丈夫!彼は 二度ときみのところへは来ないよ」

                       「ありがとう」 彼女に 笑顔が戻った

                       「君には 必ずステキな人が 現れるから」



                       オリビエは 彼女と別れる前に 手がかりを聞いた

                       この堤防を行くと 最初に赤い大きな橋に出る

                       その橋を 渡ると 「佐織」という地名に 出るそうだ

                       そここそ 母の故郷(ふるさと)である

                      No.2       アルタイルの王

                      0
                         
                         銀河を取り巻く 星々の中でも アルタイルは

                         古くから 命と命の絆を結ぶ

                         大切な役目を になってきた



                         アルタイルの王である「エイル」は

                         その大切な役目を 王子に 

                         いずれ譲らねばならぬ日が 近い事を

                         悟っていた



                         ある日のことである

                         アルタイルと銀河(天の川)をはさむ星 ベーガから

                         緊急の使者が やって来た

                         「王女エプシロン様が 不治の病で 倒れられました」



                         この王女こそ王の妻であり 王子の母である

                         なぜ 王と王女が 銀河をはさんで

                         離ればなれの星で 暮らさなくては いけないのか

                         なぜか 王と王女は 年に一度しか会えない




                         王は 使者に預けられた手紙より

                         王女を救うためには 彼女の故郷である

                         「地球」へ行き 王女とゆかりの「あるもの」を

                         持ってこなくてはならぬことを 知った



                         エイル王は すぐに 王子である「オリビエ」を 呼んだ

                         「王子、私は今までに我が星アルタイルの使命を すべて

                         おまえに 教えて来た」

                         「承知しております王様」                      

                         「今こそ 最後の実戦の時だ 母を救うためにも
                         
                         星の精の使命を 身につけてほしい」

                         「わかりました」

                         「くれぐれも アルタイルの掟だけは 破るではないぞ!」



                         オリビエは 母の故郷へ 行ける喜びと

                         年に一度 母と会える日まで あと 3ヶ月

                         その日までに 帰らねばならぬ不安を胸に

                         ひとり 地球へと 旅立った




                                                               

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