スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    • 2016.04.04 Monday
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    No.5      盲目の少女

    0
       
       この古い建物には 何か懐かしい 匂いがした

       遠い昔の 思い出のようだ

       いつの間にか ピアノの音は 聞こえなかった



       「すいません この辺りで 織物を織っている人は いませんか?」

       オリビエは 我に返ったように 尋ねた

       ふたりは 顔を見合わせていたが 初老の女性が 話し出した

       「もう ここでは 織物では 食うてけん」

       「・・・・・・・・」

       「みいんな やめてしもた わたしらも」

       さびしそうな 声だった

       「だれも 織物を 織れる人はいませんか?」

       彼は 必死だった



       「そうじゃな もう少し 下の方まで行くと おるげな」

       「教えて下さい ぼく 会いに行きます」

       オリビエはすぐに 立ち上がった



       「お母様 だれか いるんですか?」

       後ろから声がした

       「おや キミ子 めずらしいじゃないか ピアノ弾いたと思ったら 部屋も出たかえ」

       彼は 黙って彼女を見た

       自然に 右足に目が行った

       「何もない」 そう彼女には 赤い糸が なかった



       「この子は 目が見えんのじゃ それに父親も母親も おらあん」

       女性は 憐れむ顔をした

       次の瞬間 少女が杖を突いて 踏み出そうとして 倒れかかった

       「だいじょうぶ!」

       とっさに オリビエが 彼女を抱きかかえる 格好になった

       彼女の体は 軽くやわらかだったが みるみるうちに

       オリビエは 自分の体が あつく燃え上がるように 思えた




      ☆ ランキング 応援お願いします!
        
          
      人気ブログランキングへ
      にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
                                              にほんブログ村


      スポンサーサイト

      0
        • 2016.04.04 Monday
        • -
        • 06:04
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        キミ子さんは眼が不自由なのですね。
        それでもピアノが弾ける。努力したのでしょうね。
        そうえいば、盲目のピアニストが世界に羽ばたいていますよね。血の滲む練習が実を結んだのでしょうね。
        さて、赤い糸のないキミ子さんとオリビエが、どうなっていくのか楽しみです。
        • 太郎ママ
        • 2011/11/20 8:14 AM

        彼女の体は 軽くやわらかだったが 
        みるみるうちに

        オリビエは 自分の体が あつく
        燃え上がるように 思えた


        きゃしゃで、繊細だったのでしょうか
        愛おしくなってきますね


        ありがとうございます
        こうやって読むと、小説家って創造の世界ですよね・・・
        凄く幻想的で魅了される文章です。
        太郎ママさん コメントありがとうございます♪

        「盲目のピアニスト」才能と努力の結晶だと
        思います♪

        次回をお楽しみに☆
        PONSUNさん コメントありがとうございます♪

        オリビエのキミ子に対する想いの行方がカギ
        になって行きます☆

        次回も乞うご期待☆
        タミリンさん コメントありがとうございます♪

        詩と小説は分野が違うように思われがちですが
        「言葉選び」「情景描写」「心理描写」という
        点ではどちらも同じ「創造の世界」にあると
        思います☆

        次回も乞うご期待ください!
        こんにちは、Minorpoetさん!
        勝手な想像で、単純にキミ子さんは
        オリビエ君の探している母なのではって思い込んでましたが・・・
        実際どうなんでしょうか?
        織物を織っている人はここでは
        いないようですし・・・謎!!

        キミ子さんをオリビエは抱きかかえる
        格好になった時に、
        「自分の体が あつく燃え上がるように 思えた」 とありますが・・・
        オリビエ君とキミ子さんの関係に謎めき・・・
        謎に包まれますね〜
        次回楽しみですね☆
        ありがとうございます。

        マーブルさん コメントありがとうございます♪

        皆さんの創造力を膨らませて色々考えてみてみるのも
        楽しいかも知れません♪

        推理小説ではないのですが「謎」の部分は
        ありますよね☆

        次回をこうご期待下さい!
        今晩わ^^
        みのちゃんへ

        匂い懐かしく
        音ともに
        探す音も
        貴女には赤い糸も
        僕にはみえず
        抱きかかえた
        貴女の身体は
        ふんわりと軽く
        軽くないのは
        その時
        抱きかかえた
        僕の心
        熱く 熱く
        燃え上がる
        燃え上がる様に
        僕の心は思えた

        オリビエ君と母探し そしてp(´⌒`q)

        キミ子ちゃん
        お目目が
        みえないのですね〜
        ワクワクドキドキ
        楽しみに
        パワーアップして
        きましたね〜

        いつも、本当にありがとうございます☆
        ワクワクドキドキ
        ウェーブビーム☆*☆*⌒〜⌒〜♪
        サニーちゃん コメントありがとうございます♪

        サニーちゃんも詩人ですね〜♪
        ワクワクドキドキがつづきますように☆

        サンキュー・サンサンサニービーム!
        キミ子さんとオリビエ君、運命的な出逢いということになるのでしょうか?

        赤い糸が見えないというのも気になります。

        私の願いとしては、この二人が恋に落ちてその力でキミ子さんの目が治る・・・。

        そうなったらハッピーなのになぁ・・・(笑)
        夏雪草さん コメントありがとうございます♪

        皆さんの創造力にご期待できるかどうかは別にして
        「詩小説」という分野を楽しみにしていただき
        嬉しく思います!

        次回を乞うご期待くださいませ☆
        コメントする








           
        この記事のトラックバックURL
        トラックバック

        PR

        calendar

        S M T W T F S
            123
        45678910
        11121314151617
        18192021222324
        252627282930 
        << June 2017 >>

        ローカルテキスト

         

        見つけよう!Amazon

        ドリームポケット

        ゴールデンアイ

        レインボーマップ

        recent comment

        recent trackback

        profile

        search this site.

        mobile

        qrcode

        powered

        無料ブログ作成サービス JUGEM