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    • 2016.04.04 Monday
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    No.10        母の願い

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       静寂な 静けさの中に

       時の移り変わりも 風の変化も

       ましてや 我が身の疲れなど 知るよしもなかった

       オリビエは ひたすら 祈り続けた



       朝日が 辺りを包み込むように

       やがて 「ヤークル」の呪文も 終焉を遂げた

       不思議な事に オリビエの心も 落ち着いていた



       すると 王女が自らの手で 顔にかけられた 布を取り

       「おお 我がふるさと 佐織縞・・・・」

       その呟きは まるで新しく生まれ変わったかのようだ



       「王女さま ご機嫌はいかがですか?」

       オリビエが 声をかけた

       「・・・・・・・・」

       彼女は 無言のまま その瞳は 彼の全身にそそがれた

       「ああ エイル・・・・」

       彼女にも 彼の赤い糸が見えた



       エプシロン王女の記憶は まだ あいまいだ

       「エイル王・・・・」

       オリビエを 王と間違えている

       「母上 私です オリビエです」

       彼は 王女のその手を 握った



       母は 目覚めた

       「ああ オ・リ・ビ・エ ・・・ 我が王子」

       閉じた目からは 一筋の水滴が 落ちた

       「王女様 ・・・・・」

       オリビエは もう一度 強く握り返した



       「ヤークル エイル王に 王女の記憶が戻った事を 伝えよ!」

       「わかりました」

       そう言うが早いか ヤークルは部屋を出た



       王女は 大きく 息をついた

       「王子 オリビエよ その赤い糸は・・・・」

       母の言葉を さえぎった

       「私が 自分の手で 結びました」

       彼の言葉には 迷いはなかった



       母は 何度も 何度も 王子の手を さすった

       「自分で 選んだのですね」

       オリビエは 黙って うなずいた

       「これからは 厳しい道が 待ってます・・・しかし それは 王も通った道」

       彼は 王女の 一言一句を 胸に刻んだ

       「私は あなたの 選んだ道を 信じています」

       オリビエは 深く 頭を下げた



       「王子様 王子様!」

       ヤークルが あわてる様に 駆け込んできた

       「エイル王様が すぐに アルタイルに戻るようにと!」

       「わかった!」

       オリビエの顔は 険しくなった

       「王女様 行って参ります!」

       王女は 深く うなずき 目を閉じた

       心の中で 我が息子の無事を 祈るばかりである 




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        • 2016.04.04 Monday
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        コメント
        母は 何度も 何度も 王子の手を 
        さすった

        「自分で 選んだのですね」

        オリビエは 黙って うなずいた


        お母さまの優しさと思いが、ひしひしと
        伝わってきますね


        ありがとうございます
        PONSUNさん コメントありがとうございます♪

        いつの時代でも、また、どこの世界でも
        母の優しさは変わりませんね☆

        次回も乞うご期待ください!
        どにょうに展開して行くのでしょう。
        ますます楽しみになってきました。

        たまに、コメントが入りにくいときがありますね。
        • 太郎ママ
        • 2011/12/05 8:36 AM
        こんにちは、Minorpoetさん。
        母と子の深い愛情が伝わってきました。
        記憶が戻られてよかったですが・・・
        また、更なる試練が待ちかまえて
        いるのでしょうか?
        次回楽しみです♪

        ありがとうございます。。。
        太郎ママさん コメントありがとうございます♪

        コメントが入りにくいとの事、申し訳ありません。はっきりとした原因がつかめておりませんが、今後もたびたび起こるようでしたら
        お知らせください☆

        次回はいよいよという展開になってまいります!こうご期待下さい♪
        マーブルさん コメントありがとうございます♪

        物語も終盤になってまいりました!
        ついつい中身を明かしたくなりますが(笑)

        次回を楽しみにお待ちください☆
        母の愛は深しですね・・・
        タミリンさん コメントありがとうございます♪

        「母の愛」を感じていただき嬉しく思います♪

        次回も乞うご期待ください☆
        王女さまの息子を思う気持ち、よくわかりますね〜。
        母親にとって、息子はかけがえのないものですもの・・・。
        時々息子と夫との板挟みになることもありますけどね・・・(笑)

        なんとか、母の祈りも届きますように。


        夏雪草さん コメントありがとうございます♪

        母と子の「愛」は星を越えても同じですね!

        次回も乞うご期待ください☆
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