スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    • 2016.04.04 Monday
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

            秘密結社 「ホワイト・キャット」

    0

                        第5話   ガサ入れ


       
      時は 一瞬を 争う場合もある

       しかし あせらずに 相手の出方を 見極めるべき 時もある

       今が どちらか 私は 迷った



       それでも 真実を 見極めなくてはならない

       自然に歩みは 「ブラック・アイ」の アジトへと向いていた

       「トムーっ トムーっ」

       小声で 誰かが読んでいる

       あたりを見回すと コンビニのゴミ箱の後ろで ジャムの顔が見えた

       小走りに 近づくと 私も 身を隠した



       「どこへ行く?」

       ジャムは 聞いてきた

       私は カイの話から 警戒心を 強めていた

       「・・・・・・・」

       「カイの事 助けられなくて ・・・・ ごめん」

       ジャムの方から 口を切ってきた

       「オレは お前のことを 信じてる」

       私は 素直に そう思った



       「ボクが 案内するから」

       「ああ 頼むよ」

       そう言って ジャムの後に 着いた

       コンビニの 狭い裏を通って 出来るだけ 人目を避ける

       さすが この辺りは ジャムの縄張りだ

       彼に連れられるまま 裏道という裏道を 通った



       しばらく行くと 古い倉庫のような 建物の裏に出た

       「ここから 上にあがるよ」

       ジャムは 身軽に トントンと 上へと登っていった

       私も ためらわず 登って行った



       屋根の上まで 登ると ひとつの明り取りのような 出窓があった

       ジャムは すでに 中の様子を 伺っていた

       「トムさん 見て下さい」

       彼に 促されて 中をのぞくと

       「うーむ」 ため息が出た

       クロの仲間たちが 集まる中に 確かに 1匹 白がいる

       「ロックか?」

       改めて ジャムに 尋ねた

       彼は 黙ってうなずいた

       何とか中の話が聞こえないか 私は 耳を澄ませた



       かすかに聞こえる 話し声と

       ここには 「マリ」はいない事が分かった

       と その時だ 

       入り口に 駆け込んでくる クロの仲間だ

       「ガサ入れだっー!」

       叫び声と共に 数人の人間が 飛び込んできた

       保健所の職員たちだ

       「向こうへ 回れ!」

       ひとりの男が 叫んだ

       あたりは 一瞬にして 猫の泣き声と 人の叫び声の

       戦場と化した



       逃げ回る黒猫の中で 1匹だけ 人間に向かって行くヤツがいる

       「片目のジャック」 だ 保健所の職員も

       だいたい猫の習性や動きを 周知していたが

       「ジャック」は 片目の分 他の猫とは

       違う動きを していた そして ヤツの狙いは 「復讐」だ



       ジャムと 私は その場を動くことは できなかった

       多くの黒猫が 捕えられた その中には ロックも入っていた

       ジャックは ひとりの職員の顔に 飛び掛かると

       数回引っ掻き 入口を突破した

       その後に続き 数匹の仲間たちが 飛びだして行った

       裏口の窓から 逃げるものもいた



       砂煙が落ち着いて行くように 事態は収拾していった

       ジャムと 私は 建物から 降りた

       「アイさんに 報告してくる」

       私はいった ジャムは 黙ったままでいる

       「ジャム トラ族の動きを 探ってくれ」

       「ああ ・・・ ああ ・・・ わかった」

       力のない声だった ロックの事が 気にかかるのだろう

       私は 心の中で 「これも 野良猫の 運命」

       そう つぶやいていた 
                                     




      ☆ ランキング 応援お願いします!
        
          
      人気ブログランキングへ
      にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
                                              にほんブログ村


      スポンサーサイト

      0
        • 2016.04.04 Monday
        • -
        • 05:37
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント

        〜と その時だ 

        入り口に 駆け込んでくる クロの仲間だ

        「ガサ入れだっー!」

        叫び声と共に 数人の人間が 飛び込んで
        きた

        保健所の職員たちだ

        「向こうへ 回れ!」

        ひとりの男が 叫んだ

        あたりは 一瞬にして 猫の泣き声と 
        人の叫び声の戦場と化した


        まさに、緊迫の瞬間、ですね
        鼓動が高まるのを感じます


        ありがとうございます
        スゴイガサ入れですね。
        捕まったノラちゃんたちの運命が気になります。
        • 太郎ママ
        • 2011/12/19 7:05 AM
        PONSUNさん コメントありがとうございます♪

        高まる鼓動を受けとめていただき嬉しく思います!「野良猫」が生きて行くのには住みにくい
        世の中なのかも知れません☆

        次回も乞うご期待ください!
        太郎ママさん コメントありがとうございます♪

        捕まった「野良猫ちゃん」現実的には貰い手がないと殺処分されてしまうのです・・・。

        次回も乞うご期待ください☆
        ノラちゃん、どうなるの?
        こんにちは、Minorpoetさん。
        「一瞬にして 猫の泣き声と 人の叫び声の
        戦場と化した」
        とても悲惨な様子が浮かんできてしまいました。

        「これも 野良猫の 運命」・・・
        うちの猫たちや、親切な人間に飼ってもらうことができた、元野良猫たちと、
        このように職員に捕まって悲惨な目にあう
        野良猫たちと、
        どこでどういう運命になっているのか
        わからないですが・・・
        うちの近所にも猫好きおばさんがいて
        飼い猫も、野良猫も同時にえさを与え
        面倒見てくれてる方がいます。
        野良猫もそういう心の優しい方に偶然に
        出会えたら幸せなんですがねえ〜
        なかなかそうもいかないし・・・
        これも運命。。。

        次回が気になります・・・








        タミリンさん コメントありがとうございます♪

        どうなっちゃうんでしょう?できるだけ争いは
        避けたいんですけど・・・☆
        マーブルさん こんばんは♪

        特に愛知県は野良猫が多いんです!でもそれも
        元をただせば人間の「わがまま」というか、
        猫だけが悪いわけではないんです♪

        次回も乞うご期待ください☆
        みのちゃんへ

        ノラ猫たんは…
        悪さをしているつもりもナイですよね…
        また飼われている猫たんも…
        外で遊び心で外に出るのがありますよ〜
        人が想うより猫たんは…
        悪さするつもりもなく?
        人は…武器とか使い 命を…保健所では… 消えていく動物は… 犬も同様に
        沢山いるのですよね (ρ_;)
        外は… 猫たんには危険な場所でもありますね…
        仲間と楽しい交流だけでは、猫たんの世界は…ナイのが現実
        人も犬たん、猫たんも同じ命だと…想いもあったり?
        人と動物の生きる時とは?
        難しい問題ナノでしょうね…
        私は…色んな動物を 飼わせて頂いた事が ありますが…

        なんとも複雑です…
        ありがとうございます

        m(_ _)m
        夢&夢三郎倶楽部さん コメントありがとうございます♪

        そうですよね!野良猫ちゃんは好きでノラに
        なったわけではないのに人間に責められて
        可愛そうです!人も猫も犬も同じ命ですね♪

        次回も乞うご期待ください!
        こんばんは。人間の立場、目線でしか暮らしていないので、野良猫の一員(?)になって世間を見るとまた違う世界観に出会いますね。新井素子さんの小説で「ブラック・キャット」ってありませんでしたっけ?タイトルだけ思い出しました(笑)
        オスカーさん コメントありがとうございます♪

        「猫目線の生活」も新鮮でいいかも知れませんね!

        次回も乞うご期待ください☆
        あぁぁ!なんだかハラハラドキドキです。
        映画でもそうですが、敵陣に潜り込んで様子を見るシーンなどって、いつ見つかってしまうのかなど、いろいろ考えると落ち着きません。

        表現がとても繊細に語ってくださっているので、情景も細かく想像できます。
        それだけに、緊迫感までもがリアルに伝わってくるのですね。

        夏雪草さん コメントありがとうございます♪

        緊張感が伝わって嬉しいです!
        自分も映画を見るのが好きですのでそんな目線で表現できればと思います☆
        コメントする








           
        この記事のトラックバックURL
        トラックバック

        PR

        calendar

        S M T W T F S
              1
        2345678
        9101112131415
        16171819202122
        23242526272829
        30      
        << April 2017 >>

        ローカルテキスト

         

        見つけよう!Amazon

        ドリームポケット

        ゴールデンアイ

        レインボーマップ

        recent comment

        recent trackback

        profile

        search this site.

        mobile

        qrcode

        powered

        無料ブログ作成サービス JUGEM