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    • 2016.04.04 Monday
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    『 幻 愛 』 〜 詩小説 6 〜

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      5

       

       
       あれから1週間、ぼくの頭に中では、ある思いが行きつ、

      戻りつしている。

       
      オーナーの言葉だ。会社勤めになれば、もちろん収入は安

      定する。その代償に
      思うように絵は書けなくなるだろう。当

      たり前の話に悩むのだ。


       キャンバスに向かってもなにか落ち着かない。もうこんな

      生活とはお別れする
      か。そんな時、携帯が鳴った。普段めっ

      たに鳴らない携帯だ。

       
        「も、もしもし?」

       
        「あー、なおかい?」


        聞き覚えのある声に、着信を確認した。母だ。

       
        「ああ。」


        どうもそっけない。

       
        「なお、父さんがなぁ・・・。」


        よく聞き取れない。

       
        「父さんがどうしたん?」

        
        「父さん、高い木から落ちてん。」

       
        「木から落ちた?」

       
        「ああ。」

       
        「そんで、どうなん?」


        元気のない声だった。

       
        「父さん、足の骨折って、歩けんや。」

       
        「足だけや?」

       
        「いーや、あちこち傷だらけや。」

       
        ぼくも言葉に詰まった。

       
        「なお、ちっと、帰って来れんかの。」

        
        「・・・・・。」


        また、頭の中が廻りだした。

       
        「なお、ちっとでいいけん。帰ってくれんかのう。」

        
        「・・・・・。」


        まだ返事が出来ないでいる。

       
        「もう、父さんもおこっちやいないっし。」

        
        「そんなこと・・・。」


        まだ、心に引っかかるものがあった。

       
        「ああ、わかった・・・・・帰るよ。」


        押し出すように答えた。

       
        「そかい、よかった。よかった。父さんもよろぶ。」

       
        「今日は無理だけ、あす帰る。」

       
        「ああ、そっか。待っとるにな。」

       
        「ああ、じゃあ、切るよ。」

       
        「わかった。」


        ボタンを押した。何やってんだ。死んだわけでもあるまい

        し、何も帰る必要もないのに・・・。まあ、
      23日いたらい

        いんだ。どおってことない。

       

       
         次の日、オーナーに
      23日部屋を開けることを伝えた。も

        ちろん、猛にもだ。オーナーは、無理せずゆっくりしてくる

        ように言ってくれた。直也の頭は混乱していた。選択肢が増

        えたのだ。

       

                              (つづく)

       
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        • 2016.04.04 Monday
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        • 12:33
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        コメント

        お母さまの切々なる願いが、叶ったようですね

        まずは、ホッと安心、でしょうか


        ありがとうございます
        • ponsun
        • 2013/03/07 4:05 AM
        親というものはいつの間にか子を頼るようになるものなのですね。
        特に、現役を退いた後とか、体調を崩したときとか。
        子はそれに対してどう応えていくのか。
        そんなことを思わされました。
        • 太郎ママ
        • 2013/03/07 7:36 AM
        いつまでも元気だと思っていた親が、
        急に大人しく気弱になった姿を見ると、
        年老いたんだなぁって思う瞬間がありますね。

        寂しい思いをさせたくないという気持ちで、
        接してあげられると良いですね。

        選択肢が増えて、混乱する気持ちもわかりますねぇ。
        人生には何度かそういう時があるものですね。
        考えさせられます。
        こんばんわ

        親はそんなもんですよね。
        何かときっかけがあれば、会いたくなっちゃう。

        寂しいんですよね
        PONSANさん コメントありがとうございます♪

        そうですね〜 直也の進むべき道については、
        安心できないかもしれませんね〜
        太郎ママさん コメントありがとうございます♪

        子供もいつかは、親に頼られる存在になれたらと思いますね〜
        現代は、其の辺がおかしい社会問題が多いですけど。。。
        夏雪草さん コメントありがとうございます♪

        そうですよね〜 親もそんなには子供に対して
        弱みを見せられませんからね〜 お互いに歩み寄れるのが
        一番いいですね〜
        マクシフさん コメントありがとうございます♪

        何かと都合をつけて、会える方法を考えるのでしょうね〜
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