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    • 2016.04.04 Monday
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            秘密結社 「ホワイト・キャット」

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                       第4話   抗争


       いやな予感というものは 往々にして 当たるものだ

       今 目の前で 起ころうとしていることが

       夢であって ほしいと望んでも 時は許してくれない こともある



       「マユミーっ」

       奥から 呼ぶ声が する

       「トム 行くんだ!」

       兄貴の声だ でも 姿が見えない

       「アイ お利口に食べているのよ」

       そう言い残して マユミさんは 奥に 入って行った

       「みゃぁ〜」

       取りあえず 返事をすると 屋根の上から

       何か 降ってきた

       「兄貴!」

       猫の姿に 戻っていた

       「トム! カイの様子を見てくれ ケガをしてれば こっちへ」

       「わかりました!」

       私は 一気に 駆けぬいた



       「カイ!大丈夫か?」

       左足の付け根あたりから 血が流れている

       「へへへっ トムにい ・・・ マリじゃ ・・・ なかった ・・・ 」

       強がって見せてる 

       「だれなんだ! やったのは!」

       私も 少し気が立っていた

       「ロックさ ・・・ 」

       「なに! ロックだと」

       冷静でいられない 自分が わかった

       「カイ アイさんの所まで 歩けるか?」

       「ああ ・・・ 」



       私は 農道を 駆けると 繁華街へと 向かった

       自分のことなど 気にしてなかった

       繁華街へと抜ける 路地裏の入り口で

       一匹の猫に 出会った

       「トラ族」の 「サブ」だ


       どうも様子が 変だ

       「よう! サブ どうした?」

       「つぶされた ・・・ 」

       ”つぶされる” というのは 「猫の社会」では 

       車に ひかれることを言う

       サブは つづけた

       「やられたのは ・・・タマだ」

       タマというのは サブの恋人である

       「やつら オレたち トラ族を ねらってんだ!」

       「やつらって?」

       「クロだよ クロ!」

       サブの話では 「ブラック・アイ」が

       「トラ族」を 追い掛け回し ワザと車の前に

       飛び出させると 言うのだ

       「これで 5匹目だ ・・・ 」

       サブが ポツリと 言った




       サブは 「総長」の所へ 行くという

       「全面戦争さ」

       そう言い残すと フラフラと 走り出した

       「ヤバい」 私は 思った
       



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              秘密結社 「ホワイト・キャット」

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                         第2話   変身


         
        暖かいはずの 縁側には 兄貴の姿が見えない

         こういう時の 「猫の感」というのは 鋭いもので

         案の定 何か 問題が起きているようだ



         「トムに アイさんは どこですか?」

         かわいい弟分には わからないようだ

         「裏へ 回るぞ!」

         「ウラ?」

         待ってられない 走った

         「待ってよ トムにい!」



         裏に回ると すでに 何匹かの 仲間たちがいた

         その中心にいるのが 兄貴だ

         とりあえず 簡単に 仲間を紹介しよう

         酒屋に 出入りしている 「ロック」

         コンビニの番人 「ジャム」

         スナックのママに 可愛がられてる 「バーバラ」

         今 ここにいるのは この3匹だが 

         「ホワイト・キャット」の総勢は 私にもわかりません



         どうも 3匹の仲間たちと 兄貴の話は 終わってるよです

         「よう!トム ひさしぶりじゃないか?」

         ロックが 言ってきました 

         「ああ そうだな」

         取りあえず返事は しましたが ヤツはあまり信用できない

         「カイ!マリは元気?」

         今度は バーバラです

         「ああ 元気さ!オレに ぞっこんさ」

         あいかわらず 調子のいい返事だ

         「ほほほっ ならいいんだけど・・・」

         意味ありげな 笑いだ



         「やあ ふたりとも いい所に 来てくれた」

         兄貴の言葉だ

         「おれたちは これで」

         ロックは 言い残すと歩き出した

         バーバラとジャムも 後に着いた

         ジャムは おとなしいヤツで 目でまた遊びにおいでと サインした



         「ふたりとも こっちへ 来てくれ」

         カイは すこし びびってるようだ

         「今も 仲間から 報告があったんだが どうも クロが動いてるらしい」

         「私も その件で」

         「そうか トムなら すぐ来てくれると 思ってた」

         兄貴の話では 「ブラック・アイ」 にマリが出入りをしているとの事だ

         「ブラック・アイ」は 黒ネコの軍団で

         リーダーの「ジャック」は 仲間を助けるために

         人間の子供に エアーガンで 片目をつぶされている

         そのせいだろう 人間を 困らせることに 徹底している



         「バーバラの話では マリがブラックと逢ってるらしい」

         「そんなのウソに 決まってら!」

         カイも どうにも我慢が できない様子だ

         「マリはねェ 確かに 捨て猫・・・」

         「やめろ!」

         私は あわててカイの口を ふさいだが 遅かった

         「ウウッ アアッ ・・・ 」

         これは まずい

         「カイ!早く 戻って マリを探せ!」



         とにかく カイの手を引くと その場から連れ出した

         「トム トム トムに い ・・・」

         「いいから 黙って 早く行け!」

         カイは しぶしぶ 繁華街へと 走って行った



         














         私は 恐る恐る 兄貴の所へ もどった                      

         これは ふたりだけの 秘密だ

         案の定 そこには ひとりの青年が いた         




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                秘密結社 「ホワイト・キャット」

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                           第1話   禁句


           木枯らしの 吹きすさぶ 路地裏から抜ける繁華街で

           長年つづいた抗争は いったん終息するかに 見えたが

           新たな組織の台頭により いくつかの火種を抱えていた ・・・・



           この物語の語り部と言いますか ガイド役を務めます 「トム」といいます

           私は 野良猫という分類に 属する 白ネコでございます

           自分には 兄貴と慕う 「アイ」さんという方が おりまして

           この繁華街から 少し離れた 農村部に 住んでおります



           これから 兄貴に会いに行くところで

           「トムにい、トムにい!」 

           忙しい時に限って 呼び止めるヤツがいる

           「トムにい、置いてかないでよ」

           弟分の「カイ」だ

           「なんだよ カイ 忙しいんだ」

           「わかってますよ アイさんに 会いに行くんでしょ」

           カイは かわいいヤツだが 調子が良すぎる



           しかたなく カイを連れて 大通りに出た

           「どうして 人間ってヤツは こんなに急ぐんです」

           カイは 人にぶつからないよう 必死だぅた

           「今は 師走っていうんだよ」

           「しわす・・・ いわす、いわし!食べてーっ!」

           何言ってんだか



           しばらく こんな馬鹿なやり取りを していると

           繁華街も 通りぬけ どんどん街並みも 淋しくなって行きます

           「トムにい トムに!」

           「なんだよ」

           「どうして そんなに急ぐんです?」

           走りながら しゃべった

           「最近の縄張の話さ」

           「あーあ 知ってますよ トラのことでしょ?」

           「ちがうよ トラの一派は いいんだ」

           トラというのは トラ猫のことで 繁華街では 

           一番 古くからの組織です

           「そうじゃなくて クロだよ! クロ!」

           「クロなんて そうは見ませんよ」

           「だから おめえは 甘いんだよ!」



           そうこうしているうちに 農道に入り あたりは田畑に 変わりました

           あんまり走ると 泥が飛ぶのでこの辺りからは

           静かに歩きます

           「トムにい!最近は ホワイト・キャットも 静かすぎませんか?」

           「いいんだよ うちには アイさんがいるんだ」

           「アイさんって 滅多に 繁華街来ませんよね」

           「仕方がない マユミさんが いるんだ」

           「マユミさんって 人間ですよね?」

           「それが どうした」

           「なんで人間なんかに そんなに尽くすんですかね?」

           いちいちうるさいヤツだ



           「アイさんには マユミさんへの ”恩” があるんだよ」

           「恩?それって 捨て猫の・・・」

           「バカ野郎!」

           とっさに カイの頭を なぐった

           「いててっ! なぐらなくても いいじゃないですか?」

           「前にも言ったろう 『捨て猫』 は 禁句だって!」

           何度言っても 物覚えの悪いヤツなんです

           「ハイ ハイ 禁句 禁句!」

           ふくれっつらをしたカイは 黙ってしまった



           ちょっと ご機嫌でも とってやろう

           「カイよ そういえば 最近 マリはどうしてる?」

           マリは カイの「自称 恋人」という話です

           「それがね 来ないんですよ さいきん・・・」

           「おい おい 大丈夫か?」

           「なに言ってんですか トムにい! 彼女はオレに 惚れてるんですから」

           急に ニコニコ元気になった



           そうこうしているうちに 兄貴のいる 農家にたどり着きました

           兄貴は 今日のような天気の日は 縁側にいます

           

           



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